人気ブログランキング |

成功の散歩道 YA by Yoshinori Akazawa

3-15 ムンバイのテロの余韻

a0006808_8135471.jpg
航空券の予約を確定するためにリコンファームにエアインディアのムンバイの事務所を訪れた。(1993年3月の話です)
事務所はビルの中にあった。入ってすぐボクは驚いた。
テロによる爆破のあとだ。ふきぬけになっているエントランスの鉄筋コンクリートのビルの柱がむき出しになり全体的に黒い爆発物の煤のあとが
テロによる爆発の残骸の悲惨さを残している。

事務所は残骸とは別の部屋で静かに営業を再開していた。
テロから時間が経っているが建物の復旧はまだ時間がかかるのだろう。
広島の原爆資料館や中国の南京で日本人の虐殺記念館を訪れたことは淡い現実にしか過ぎない。
テロリズムによる破壊が日常生活にその頃の日本では経験することは少なかったが。テロという行為の恐ろしさにおびえてはいけないと思った。
破壊されたビルの残骸。恐怖心に負けてはいけないと言う意識が芽生えた瞬間だった。

ボクはリコンファームを澄ませた。明日のフライトでバンコクまで乗り継いで日本に帰れる。なんだかあっけないようなもう旅が終わるのが少し名残惜しいような気にもなった。
エアインディアのオフィスをあとにしてボクはプリンスオブウェールズ博物館を訪れた。

ムンバイにはベネトンのショップもあった。大きな都市なので背広姿のインド人が多かった。

ムンバイにはテロの余韻がかすかに漂っているように思えた。

農村地にはない近代のひずみやねじれ。21世紀にITで急成長する国の20世紀の終わりのほんの一部分をボクはかいま見たにすぎない。
a0006808_8144235.jpg

by surfstar2021 | 2006-03-16 08:15 | 赤沢嘉則のインドスケッチ1993