成功の散歩道 YA by Yoshinori Akazawa

2-6 カトマンドウ

飛行機はカトマンドウ空港に降り立った。国際線の発着があるのでポカラよりはしっかりした空港でした。飛行場から市内へタクシーに乗ろうとすると日本人老夫婦と相乗りすることになった。ご夫婦は何度もネパールに来られているらしく旅慣れていた。タクシーの中でNISSANの車が買えないから仕方なくベンツやボルボに乗っているネパールの金持ちがたくさんいるという話を聞いた。日本はもっとプライドをもっていいのだと思えるようになった。
a0006808_0262341.jpg老夫婦と一緒にタクシーを降りた。代金を払おうとしたら断られてしまった。『君はまだ若いのだからだれか他の人に親切にすればいい。』老婦人ににっこり笑われて、ボクもとりあえずにっこりして一応お礼を述べて連絡先のホテルだけを聞いて目当てのホテルに足を運んだ。

ホテルが決まったのでネパールの博物館や寺院を少しだけ回ることにした。カメラの調子が悪くなり時々映らなくなった。

明日、インドに戻ろうとおもいカルカッタまでのフライトを予約した。ポカラで鋭気を十分養えたからである。インドの旅を続けようと思い直したのである。

カメラも調子が悪いので、ホテルに戻って窓の外の路地裏の光景を見つめていると今日からまたひとりぼっちなので寂しさを紛らわすために写生をした。だんだん夕暮れになり夜が更けてきた。今日も明かりがつかないのかなと思っていると窓の中がぽつぽつと明るくなっていく。今日は電気が灯る日だ。電気が毎日使えるのが当たり前だと思っていたので電気のあることがありがたく感謝の心を持って改めて認識した瞬間であった。

くらくなるまで写生をして 夜のカトマンドウを少し練り歩いた。ポカラと比べて遥かに人は多い。でも整然として静かな町並みである。夕食を軽くすませて電気のわずかに灯る町並みと夜の涼しげな空気に少し心を遊ばせていた。
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カトマンドウの郵便局から日本にいる家族や友人たちにこの日まとめてはがきを出した。今までの途中でポストカードを見繕っていいなと思うカードは人に送ってしまったので今ではどんなカードだったかは覚えていないが。


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by surfstar2021 | 2005-09-29 00:29 | 赤沢嘉則のインドスケッチ1993